栄光を掲げ、城門は開かれた。 鳴り響く行進曲、交わる剣、崩れゆく王国。 やがて戦火は止み、すべてが灰へと還ってゆく。 それでも朝は訪れる。 失われたものを忘れるのではなく、 後悔も、痛みも、語られなかった真実も抱えたまま、 人々は再び歩き始める。 王冠が残ったことを、奇跡とは呼ばない。 勝利したことを、奇跡とは呼ばない。 すべてが終わったその場所から、 もう一度、新しい世界が始まったこと。