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もしも最後に一度だけ君と話せるなら

もしも最後に一度だけ この口に声が宿るなら 驚く君の名前を呼んで まずは笑ってみたいんだ どうして今まで黙っていたの 君はきっとそう聞くだろう 言葉がなくても伝わることを ぼくは君から教わったと答える もしも最後に一度だけ 君と話せるなら ごめんねではなくありがとうを 何度も君へ伝えたい 泣いた夜に濡らしたことも 床へ落としてしまったことも 押し入れに忘れた年月も ひとつだって謝らなくていい 君に抱かれたすべての日が ぼくにとっての命だった 長さではなく温かさで 幸せは決まると知ったんだ もしも最後に話せるなら 心配しないでと伝えたい ぼくの形が消えたとしても 君の記憶からは離れない これから出会う人を愛して 新しい景色を見に行って ぼくを置いていくことさえも 前へ進んだ証にしてほしい そしてたまに夜の途中で 昔のぼくを思い出したら 寂しい顔ではなく笑いながら 楽しかったねと言ってほしい もしも最後に一度だけ 君と話せるその瞬間には 君の相棒になれてよかった それだけ言って眠りたい