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ぼくを枕にするのはやめてください

最初にきちんと伝えます ぼくは枕ではありません 確かに柔らかい身体ですが 眠るための道具ではありません 君の頭は意外と重くて 毎晩ぼくの顔が沈みます 鼻も口もふさがれたまま 朝までじっと耐えています ぼくを枕にするのは そろそろやめてください 抱っこするなら大歓迎です 頭を乗せるのは別問題です ときどき寝言で謝られても 何のことだかわかりません 髪の毛が目へ入ったままで 身動きひとつ取れないんです よだれの雨が降る夜には 心まで少し湿ります 洗濯の日が増える理由を 君はまだ知らないでしょう ぼくを枕にするのは できればやめてください せめて顔ではなくお腹のほうへ 重さを分散してください だけど怖い夢を見た夜に ぼくを探して頭を預ける その安心した寝息を聞くと 文句もどこかへ消えていく 朝になって君がいなくなると へこんだ身体が少し寂しい 今夜は枕にならないぞと 決めてもたぶん断れない ぼくを枕にするのはやめてください これは本気のお願いです ただし君が眠れない夜だけは 今回も特別に許しましょう