
言葉ひとつで 崩れ落ちる そんなものだと 分かっていた 硝子のように 透き通った その笑顔が 痛かった 壊したくない 触れたいだけ けれどこの手は 血に濡れていた 君を守るという名の檻に 閉じ込めていたのは、僕自身 狂おしいほどの 君への想いが やがて僕を 蝕んでゆく もう戻れない 過去に手を伸ばして 紅く染まる部屋で ただ君を祈る ――「壊れてもいい」 それでも傍にいたかった 傷を隠して 微笑む君に 真実なんて 要らなかった 綺麗なままで いてほしくて 嘘さえも 抱きしめた 愛していると 呟くたび 何かが遠ざかっていく音がした 誓いも約束も 意味をなくして 残ったのはただ、硝子の棘 割れた瞳に 映る僕は 何を守り 何を壊した 永遠を願う その指先すら 白く冷たくて もう届かない ――「愛してた」 それだけが真実だった 檻の中で咲いた君は 誰よりも綺麗で 誰よりも脆かった

