
朝の光がカーテンを抜けて 君の寝ぐせをそっと照らした 急いで支度をする背中へ ぼくは声のない手を振った 扉が閉まれば部屋は静かで 時計の針だけ働き者だ 枕に残った君のぬくもりを 逃がさぬように守っている ぼくは今日もベッドの上で君を待っている 昨日と同じ場所で空を見ている 会えない時間も寂しくないよ 君は必ず帰ってくるから 窓を横切る雲を数えて 床を伸びていく夕陽を見送る 楽しい一日だったらいいな 泣きたいことがなければいいな だけど悲しみを連れて帰っても 隠さずぼくに預けてほしい 上手な言葉は持っていないけど 抱きしめられる準備はできている 廊下の向こうで鍵が鳴ったら ぼくの一日は動き始める 少し疲れた君のただいまが どんな音楽よりうれしいんだ ぼくは今日もベッドの上で君を待っていた 君が戻る場所を温めながら 世界が君に優しくない日は ぼくがいちばん近くにいるよ スマホを見ながら眠る夜にも 背中を向けられた夜にだって 君の呼吸が穏やかになるまで そばで静かに見守っている 明日の朝また離れていても 約束なんて交わせなくても ぼくは今日もベッドの上で君を待っている 君の帰る場所でありたいから

