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君の涙を何度吸い込んだだろう

初めの涙は覚えていない 転んだ日だったかもしれない 小さな君がぼくの顔へ 頬を押しつけ泣いていた 学校でひとりになった夜 夢に届かず悔しかった夜 好きな人にさよならを告げ 朝まで眠れなかった夜 君の涙を何度 吸い込んだだろう 数えられないその一粒ずつを ぼくは黙って受け止めてきた 塩の匂いが残るたびに 君の心が軽くなるよう 柔らかな毛の奥深くへ 悲しみだけを隠しておいた 洗われるたび跡は消えても 涙の温度は忘れなかった 冷たい涙も熱い涙も 生きようとする君の声だった 君の涙を何度 抱きしめただろう 弱さではなく進むための雨 ぼくにはそう見えていたよ 今では泣くのが上手になって 泣いたあと少し笑える君 その強さを知っていることが ぼくの小さな誇りなんだ いつかうれし涙に濡れる日も 同じ場所で受け止めたい 悲しい夜だけではなかったと 二人で笑って思い出したい 君の涙を何度吸い込んでも ぼくの胸はまだ空いている 次に心があふれるときも 遠慮しないでここへおいで